どうしても困ったときは、「神様お願いします。どうか助けてください」と心の中で思うことがあると思います。
新年を迎えたときは、皆さん初詣に行かれると思いますが、それ以外は何かの行事のとき以外は神社に行くことはないのではないでしょうか。
でも困ったときは「神様お願いします。どうか助けてください」ですよね?
そのような時は有名な神社ではなくても、昔から地域の皆さんが大切にしている神社で良いと思いますので、参拝に行かれると心が落ち着いてきます。
たとえば大きな樹木であったり、大きな岩などもそうですが、昔から近くに住む人たちが大切にして崇拝していたりします。
その方達の願いをたくさん背負って朽ちることなく生き続けている存在に大きなパワーを感じませんか?
大自然の中の山や木、海、川に存在する自然崇拝の信仰は、昔から人々が神々が宿っていると大切にしてきました。
大昔から困ったときに人々はこの八百万の神(やおよろずのかみ)、多く存在する神様にお願いをしてきました。
八百万の神(やおよろずのかみ)は山や海、火や水、岩など神様や日本人の心の中に住んでいる豊かな世界がある、そんな感じです。
日本の風土が多様性に富んでいるからということです。
山に関する神様たち、海に関する神様たち、水に関する神様たち、農耕に関する神様たち、女神様たち、そして宇宙と生命の神様たち、学問の神様など八百万(やおよろず)の神々は私たちの生活の場にいらっしゃいます。
「八百万の神」とは、日本の信仰や宗教に関連する重要な概念です。この概念は、日本の伝統的な信仰体系である神道に根ざしています。神道は、自然や祖先、またはあらゆる存在に宿る神々への信仰を中心に据えています。八百万の神とは、この神道の信仰の中で、宇宙に存在する無数の神々を指す言葉です。
神道は、日本人にとって非常に重要な宗教であり、日本の文化や歴史にも大きな影響を与えてきました。日本の神社や神道の儀式は、八百万の神への敬意と感謝の気持ちを表す場として、日本人にとって特別な存在です。
八百万の神の概念は、日本の自然環境や文化と密接に関連しています。日本は四季の移り変わりがはっきりとしており、自然の美しさや力強さを感じることができます。この自然環境が、日本人の心に深い感銘を与え、神々への信仰を育んできたのです。
また、八百万の神の概念には、異なる視点や考え方も存在します。一部の人々は、八百万の神を実在の存在として信じていますが、他の人々はそれを象徴的な表現として解釈しています。さらに、日本以外の宗教や信仰体系との関連性についても議論があります。
八百万の神という概念は、日本の信仰や文化の一部として、多様な意味を持っています。それは、神道の信仰の中心であり、日本人のアイデンティティや精神世界に深く根ざしています。八百万の神は、日本の豊かな自然や神聖な場所と結びついており、日本人にとって大切な存在です。
このように、「八百万の神」とは、日本の信仰や文化において特別な存在であり、日本人の心の中で深く息づいている概念なのです。
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「神様お願いします」困ったときは八百万(やおよろず)の神々に頼るしかない!?
「有名で大きな神社のあちらこちらに行けば良いことがある」というものではないと思っているのです。
私たちの近くにいる神様に「困っています。助けてください」とお願いをすると願いがかなうとは言えませんが、気持ちが少し軽くなるかも・・・。 そう思って前に進んで行きたいですよね。
私たちの周りには、山にいて見守ってくれる神や海から訪れる神、家の中にいる神もいます。 だから神様に囲まれています。
神社も自分が気に入っている所に行って、自分がこうしたいという望みをお願いしてみたり、自分が決心したことを伝えてみましょう。 「お願いします、応援してください」と。
他人の不幸を願う人は神様は嫌うそうなので、自分の恨みなどを言っても聞いてもらえません。
お賽銭はご縁があるように「5円で良いだろう」ではなくて、この神社があるから救われていると思うのであれば、その感謝の気持ちをお伝えしましょう。
自分が決めたことがかなうための努力をしましょう。
神様に誓ったのだから目的達成のための努力は惜しまないようにして、目的達成に向かっていこうとすることが大事ですね。
自分の目標や夢を実現するために、一生懸命取り組み、目標を達成するためには、ただ願望を抱くだけではなく、具体的な行動を起こす必要があります。
具体的な目標を設定し、それに向かって計画を立てることが重要です。次に、自己啓発や学習を継続することで、必要なスキルや知識を身につけることが求められます。さらに、困難や挫折に直面したときには、諦めずに立ち向かい続けることが重要です。
そして、これは私がいつも思っていることですが、神社などに行けないときは家の仏壇やお墓参りを行い、ご先祖様に挨拶をして感謝をすることが大事だと思っています。
気持ちを持つことが大事!そのような気持ちを持つとご先祖様が守ってくれて、だんだん前向きな気持ちに変化してきますよ。
八百万の神 大きな岩と木
この岩と木がある場所はあまり知られていないのですが、地域の人が大切にしているのです。
いつも周辺は綺麗になっていて、畑仕事の合間にお参りしているのかなと思っています。
私達の祖先が自然の中に神様が宿るということを教えてくれました。ここに行くと心が落ち着くのです。
こちらにも大きな木があって見応えがあります。樹齢千年以上のクスノキは周囲の人たちが大切に守ってきたと思います。
伊東市、葛見神社(くずみじんじゃ)の樹齢千数百年の大クスノキのこと
神社に行ったときは作法を守って参拝しましょう
古来より受け継いだものや思想を大切に守っていきたいですよね。
<参拝の仕方> 参道のまん中は神様の通り道ですので、端の方を歩きます。
御手洗(みたらし)手水舎(てみずしゃ) 神社の境内に入るとひしゃくの置いてある水が出ている場所がありますよね。
御手洗(みたらし)とか手水舎(てみずしゃ)と言いますが、ここで外界の汚れを落とすために手を洗い、口をすすぎます。
御手洗のやり方
・右手にひしゃくを持ち、水を入れてそれを左手にかけて洗います。
・洗うといってもかけるだけです。
・反対の手に持ち替えます。右手に水をかけます。
・右手に持ち替えて左手に水を入れます。
・その水で口をすすぎます。
・ひしゃくに残った水を流して、ひしゃくを元に戻します。
ひしゃくに口はつけないようにします。
左利きの人も作法は同じです。
拝殿に向かいます。 拝殿の前で軽くおじぎをします。
・お賽銭を入れます。 (投げないで静かに入れるようにしましょう)
・2回深く礼をします。姿勢を正し、頭を二度深く下げます。
・2回拍手(はくしゅ)をします。右手を少し下にずらして両手を合わせ、二度手を打ちます。そのまま両手を揃えて祈ります。
・1回深く礼をします。
・軽くおじぎをします。退きます。
二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)はできていない人が意外と多いと思います。
参拝のマナーは守りたいですね。 神社によってマナーが違ったりしますので、その辺りも心得て参拝に行くようにしましょう。
日本には八百万の神様がいらっしゃり、それを守ってきた日本人の心を大切にしたいですね。
神棚の由来
<古事記の上巻より神棚の由来について>
天照大御神が父上であるイザナギノミコトから授かった神聖な宝物(御頸珠(みくびたま))を神様として崇め、板を設置して、その上におまつりしたのが神棚のはじまりと言われています。