子供の頃(幼児の頃)に童話が好きで、良く読んでいました。
昔話ってなんかほのぼのとしていて、読んだ後に「フフ・・」と微笑んでしまう。
そんな物語が好きです。
カラスって古来から霊鳥として畏敬(いけい)され、また笑いももたらして来ました。
霊鳥というとヤタガラスを思い浮かべます。
ヤタガラスはパズドラで有名な(?)モンスター・・・!?(笑)
ゲームのことは良く分かりませんが、ヤタガラスは日本神話に出て来た3本足のカラスで、神武天皇の道案内に遣わされたカラスのことです。
そんなカラスの昔話のご紹介です。
カラスのくわ
くわは「鍬」で、農家の方が使うものです。
滋賀県蒲生郡(がもうぐん)に残されている話で、いつの時代でしょう。
お百姓さんが畑に鍬(くわ)を置いて帰ってしまいました。途中でカラスが鳴いていました。
「くわぁ、くわぁ」
お百姓さんは、「くわ、くわ、言いよんな」と思ったのですが、自分のこととは思わないで帰ってしまいました。
家まで来ると、ほととぎすが、
「とて来うい、とて来うい」
と言いました。お百姓さんはようやく気づき、「とてこい、とてこい」と言いよるから鍬(くわ)を取りに行ってこな。
ということで門口を出かけたら、牛が鳴きました。
「もうない、もうない」 (笑)
(参考・日本昔話百選)
ヤタガラスのこと
八咫烏(ヤタガラス)は古事記の中つ巻で神武天皇の東征の物語に出て来ました。
東方のユートピアを目指して旅に出た神武天皇たちは、紀伊半島の南部、熊野に上陸しました。
協力な軍勢を避けて、大きく南から迂回して大和の盆地に入ろうとしたのです。
でも迂回したものの、こちらでも苦難が多かったのです。
荒ぶる神の化身の大熊が現れたり、他の荒ぶる神々の毒気で衰弱してしまう神武天皇たち。救ったのが高天原の最強神、建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)が地上に降ろした霊剣でした。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)も子孫を心配し、大和への道案内役に八咫烏(ヤタガラス)を遣わして来ました。
ヤタガラスの先導により大和へ入ることができました。
霊鳥と畏敬され、笑いをもたらしてきたカラス
現代はカラスはごみを荒らし、ベランダのほうきを狙い、頭の上で不気味に鳴き、嫌がられていますが、これだけ古い話が残っているということは、人間の生活の中でいつもどこかに存在していたということですね。
道路の真ん中に車が来る直前までいて、特に慌てる様子もなく平然としている(ように見える)。
頭が良いカラスにこの冬は、植えてあったパンジーを抜かれてしまいました。
パンジーを抜いて運ぶってどういうことでしょう。
笑いをもたらしてきたカラスは、パンジーを抜かれて慌てている私を上から見て笑っているのかも知れません。
「かぁ~ははは」って。
野良猫に餌をあげていた知人が、猫の餌を入れ物ごとカラスに持っていかれ怒っていましたが、直径10センチぐらいの入れ物を良く上から見つけますよね。
恐るべし!
