昔々のお話 PR

日本の妖怪、最強、珍妖怪、集めてみることにしました。

妖怪広場
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大昔からなぜか愛され続けられてどこか憎めない妖怪たち。
そんな日本の妖怪と珍妖怪たちを集めてみました。
画像と共にお楽しみください。

妖怪の存在を知ったのは水木しげるさんの代表作のゲゲゲの鬼太郎ですが、毎週テレビで観るのを楽しみにしていました。
アニメ化されたり、映画化されたりしたので、長い間「妖怪」を楽しむことができました。

今の時代なら地震が来たり、台風が接近して来ると、だいたいのことは分かっているので、妖怪の仕業とか思う人はまずいないと思いますが、昔の人はそういうメカニズムとか知らないので、妖怪の仕業だと思ったようです。

伝説を読んでいると、河童とか天狗とか狐とかが登場します。

いつもどうしてなのだろうと思っていて、いったい河童、天狗、狐とかはどこから来たのだろうと不思議でした。

説明ができない天災とか不思議な現象が起きると、想像力を膨らませて「妖怪」というものを昔の人々は作ってしまったようです。

地震で家が揺れると「妖怪の仕業だ」みたいな。(笑)

富士山を作ったのはダイダラボッチという巨人の妖怪だという話も残っています。

ダイダラボッチという巨人は国の山や湖、沼を作ったと言われてます。

国づくりとともに生まれてきたと言われている妖怪は、ゲゲゲの鬼太郎の世界の話だと思っていましたが、ずっとずっと昔から存在していました。

ぬらりひょん

イラスト<abyss作>

江戸時代の妖怪本の「画図百鬼夜行」(がずひゃっきやこう)、鳥山石燕(とりやませきえん)が描いた本に「ぬらりひょん」という妖怪が描かれていました。

頭が異常に大きいおじいさんの妖怪で、どこともなく現れて、他人の家で我が家のようにくつろぐおじいさん。

「ぬらりひょん」はたばこや茶を飲んだりして勝手にくつろいでいるようですが、正体は不明。
家に帰っておじいさんがくつろいでいたらぬらりひょんかも知れませんね。(笑)

岡山県に伝承が残っていました。

それによるとぬらりひょんは海坊主の仲間で、大きな頭ほどの玉を海で浮き沈みさせてそれを取ろうとするとからかわれるそうです。

江戸時代になると図鑑形式の妖怪画が多数登場しました。

鳥山石燕の描かれたぬらりひょんは商人風で上品な感じです。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』には多くの怖いような笑えるような妖怪たちが描かれていて、発想がおもしろくて見ていて飽きません。

川太郎

イラスト<abyss作>

川太郎は「河童(かっぱ)」のことで、鳥山石燕が描いた河童は、ちょっと怖い感じですが、最近の河童はかわいらしく描かれています。

有名なのは「遠野の河童」でしょうか。

遠野は岩手県遠野市で遠野の川には河童がたくさん棲んでいるという話が残っています。

猿ヶ石川には特に多く棲んでいると「遠野物語」にも書かれています。

鳥山石燕が描いた河童には別名に「川太郎」と書いてありましたが、河童には多数の別名があるようです。
別名は100以上あるというので驚きです。

河童に共通しているのは、きゅうりなどの夏野菜が好きなこと、すもうが好きなことなどです。

あとおもしろいのは、人間の尻子玉が好みなのだとか・・・尻子玉というのは、人間のおしりにあると言われていた内臓のことで、そんなもん、ありませんから。(笑)

大きさは人間の子供ぐらいで北海道から沖縄まで全国に伝承が残る妖怪です。
きっとあなたの街にも河童がいるかも知れませんね。

天狗

天狗 イラストabyss作

どこにでも登場する天狗は、舒明天皇(じょめいてんのう)九年(637)突然に天空に轟音(ごうおん)と共に流れた天体を旻(みん)という僧が「あれは天狗である」と言ったと日本書紀に書かれていて、それが最古例だということです。

「天狗」は「アマツキツネ」と当時は呼ばれていて、偉い方がそう言うのだから間違いないと思ったのでしょうか。
雷なのか、隕石が落ちて来たのか・・・分かりませんね。

天狗は語り継がれながら変化していきます。

10世紀には山中に棲む妖怪となってしまったようです。

それ以後、赤い顔に高い鼻、山伏姿で高下駄の天狗、カラスのようなくちばしと背中に羽を持ったカラス天狗が登場します。
強い神通力を持つ天狗は、山で暴れて恐れられていました。

京都の鞍馬山の天狗、東京の高尾山の天狗などは多くの人に知られています。

やなり

イラスト<abyss作>

「やなり」は「家鳴り」と書かれています。

家が鳴ることは今の時代でもあります。「パキッ」「ピシッ」とか。

妖しい現象は地震?と思う場合もありますが、霊?とかポルターガイスト現象?とか人それぞれ感じ方は違うのではないでしょうか。。。(怖💦)

今の時代でしたら建築をするときの建材の影響だと思いますよね。

昔も当然に原因不明の家鳴りがあったのです。そうすると想像力の豊かな人が「妖怪」を作っちゃう訳です。
鳥山石燕の「画面百鬼夜行」にも描かれていました。

画面百鬼夜行に描かれている「家鳴り」にはちっちゃい鬼みたいなのが悪さをしているように見えます。
家がピシッ!と鳴ったら、ちゃっちゃい鬼が悪さをしているのかも知れませんね。(笑)

テッチ(テンジ)

イラスト<abyss作>

テッチ(テンジ)は八丈島に棲む妖怪です。

八丈島に昔、昔棲んでいたテッチ(テンジ)は、ヒャ!ヒャ!と高笑いをする女の妖怪。右の乳房を左の肩へ、左の乳房を右の肩にかけ、乳房たすきがけですね。

こんなおばあさんが住んでいたのかな?(笑)

「まんが日本昔ばなし」でも放映されましたし、民話も残されていて、人に優しいところもあったようです。
八丈島の民話はこちらに詳しく書かれています。

おまけのように登場したこの画像はなんと私の作品で初めてスマホで描いたものです。
フツー載せませんよね。(笑)
笑ってください・・・。(ここは笑いを取りたい)

テッチch作

のっぺらぼう

イラスト<abyss作>

のっぺらぼうは一見普通の人。私は子供の頃に大人の後ろ姿を見て、振り向いたら顔がないかも知れないと本気で思ったことがあります。

まんがの本を読んでいて、のっぺらぼうが振り向くと目も鼻も口もなくて怖かったのです。
のっぺらぼうの目的は人を驚かせること!?
日本国中に広まっている話に登場している有名な妖怪です。

のっぺらぼうは、別名ぬっぺらぼう、ずんべらぼう、ずべらぼうとも呼ばれています。

昔、テレビで観たことがあります。
うずくまっている女の人に、ある男が声をかけました。

「どうしたの?」

女が振り向くと、その顔には目も鼻も口も無かった。驚いた男は逃げ出して、屋台のそば屋に入り、屋台のおやじに見たことを話して聞かせると、おやじは「その女の人はこんな顔かい!?」と言って振り向いた。

その顔にも目も鼻も口もないのっぺらぼうだった。

男は気を失った・・・。

この話は小泉八雲の「怪談」の中に入っている作品です。

ろくろ首

イラスト<abyss作>

人には害を与えないというろくろ首は、夜になると首が長く伸びる妖怪です。

全国に出没します。
だいたいは女性だそうで、江戸時代には目撃をした人がいるそうです。
江戸時代の文献によると数々の目撃談が残されているとのこと。

首が胴体から離れて飛び回るという妖怪もいます。
首だけが飛んできたら怖いですよね~飛ぶ首は人を襲うこともあるといいます。
全国に出没するらしいので、夜は飛ぶ首に気をつけてください。(笑)

舞首(まいくび)

イラスト<abyss作>

神奈川県真鶴町に伝わっている妖怪です。

真鶴町は美しい海に囲まれたお魚の美味しいところ。そんな綺麗な海にこんなのが突然現れたら驚きます。

3人の悪党がお互いに首を切り落としてしまった。その首が合体して争いを続けた。

そんな伝承が残っていますが、江戸時代の奇談集「絵本百物語」ではまた違った話が残っています。

鎌倉時代中期の話。

小三太、又重、悪五郎という3人の武士が伊豆、真鶴の祭りの日に酒の勢いで3人が口論となり、やがて刀での斬り合いとなった。

怪力五郎が小三太を切り捨て、さらに又重を切ろうとするが、又重は山中へ逃げた。五郎は又重を追い、又重は切り合いに応じたところ、五郎がつまづいて転んだ。

隙をついて五郎を斬りつけた。五郎は斬られても又重に立ち向かった。2人は組み合っているうちに海に落ちてしまいました。

水中で首をお互いに斬りおとし、そこに斬りおとされた小三太の首が躍り出て五郎に噛みついた・・・

ぬっぺほふ(ぬっぺふほふ)

イラスト<abyss作>

全国に出没する妖怪で、大きさは不明。

これも鳥山石燕の「画面百鬼夜行」に登場します。

名前の由来は「厚化粧」!?どうしてこのような妖怪が生まれたのでしょう。白塗りで描かれていて、ぬっぺりとした肉の塊りに手と足がついています。

目、鼻、口は肉の塊りの顔に埋め込まれるように存在するような感じです。

人の姿になって人に近づいて、親しげに会話をし、相手が油断をすると本当の姿を現して驚かせたようです。
お墓や廃寺が好みなのか、出没するというので気をつけましょう。

手の目(てのめ)

イラスト<abyss作>

手の目は顔には目がないのに、両方の手の平には目があるという座頭です。

昔、野盗にすべてを奪われて殺されそうになった座頭が、犯人を探し出して復讐をしたという執念が、手の平に目がある妖怪になったといいます。

江戸時代の怪談集「諸国百物語」には80歳ぐらいの白髪の老人が手に目がある妖怪として紹介されています。

この妖怪は背丈が八尺(約2.4㍍)もあって、身体から骨を抜き取ってしまうのです。

荒れた草むらや河原に行くと出会ってしまうかも知れません・・・。

百々爺(ももんじい)

ももんじいイラスト<abyss作>

鳥山石燕の妖怪画集に出てくる妖怪で原野に出没する老人です。

山奥で毛むくじゃらで長い杖を持った「じじい」に会ったら注意!

山爺(やまじじい)

イラスト<abyss作>

山爺は土佐を中心に四国の各地に棲んでいます。

山の中で見かけることが多く、約3mおきに12㎝ぐらいの丸い足跡を残します。

爺さんですが、何でも噛み砕く強い歯を持っているので、猟師が山爺を手なづけて狼よけに利用したのだとか。

山爺の特徴は一つ目と一本足。

でも本当は二つの目を持っていて、一つの目が異常に大きく、もう一つの目は以上に小さいらしい。

だから片目に見えてしまうのだとか・・・。

胴面(どうのつら)

イラスト<abyss作>

どうしてこのような妖怪が登場したのかは不明のようです。

頭がないというのが不気味です。

晴れ男の日和坊(ひよりぼう)

日和坊イラスト<abyss作>

茨城県の山中にひっそりと棲むおじいさんの妖怪です。

太陽が出ているときに現れて雨が降っているときは見ることができない妖怪です。

高い山にいるこの妖怪こそが、「てるてる坊主」だという話も残されています。

後世に影響を与えた鳥山石燕

江戸時代は妖怪ブームが起きたようですね。鳥山石燕の妖怪とともに人気を支えたのは錦絵だそうで、葛飾北斎や歌川国芳、月岡芳年などの有名な絵師たちの妖怪画を描きました。

このようにして伝えられてきたのですね。

その後、水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」で妖怪ブームがきました。

私は子供の頃、本や漫画が好きで良く読んでいて、「ゲゲゲの鬼太郎」や他の怖い妖怪本も好きでした。

のっぺらぼうの話では、幼少の私は信じましたもの。
「あの人、振り向いたら顔がないかも・・」なんて本当に思いました。(笑)

大蛇や海坊主とかが登場する伝説や民話は妖怪がモデルだったのでしょうか。
またおもしろい妖怪を発見したらここで紹介をします。
(イラストを描いてくれるabyssは知り合いの10代の女の子です)

ABOUT ME
c.h
記事作成者ch アメブロを10年以上継続しています。このブログでは年齢を重ねても前向きに。「調査し、探求し、問いかけ、熟考するのです」ウォルト・ディズニーの言葉は私の「大切な言葉」です。
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