城ヶ崎海岸の北側の入り口にあるぼら納屋から砲台跡まで行って帰ってくるというコースに挑戦しました。
メチャクチャ近いです。
用事があり城ヶ崎海岸近くまで行き、吸い込まれるように「ぼら納屋」の駐車場に入ってしまいました。
いつもの通り夕方だったので、近くてもちょっと歩くといった感じ。
人もいないと怖いので、暗くなったら歩かない方が良いです。
当たり前ですね。(笑)
「ぼら納屋」の近くには富戸(ふと)港があり、江戸時代にはぼら漁で栄えていた所です。
ぼら納屋は今は食事処となっています。
城ケ崎海岸に自生するイソギクを私が撮りました。
ぼら納屋から砲台跡まで行って来い
何度も歩いているのですが、波の音を聴きながら歩くって心地良いですよ。
ただ起伏があるので、歩きやすい靴でないと転んでしまうかも知れないので注意!
城ヶ崎海岸はピク二カルコースも自然研究路コースも溶岩台地なのでボコボコしたところを歩くのです。
しっかりとコースを歩く場合は飲物を持って歩きやすい格好の方が良いです。
今回のぼら納屋から砲台跡までの行って来いコース(私が作った)でもスニーカーぐらいは履きましょう。
魚見小屋
江戸時代から紀州家とゆかりのあるぼら漁の伝統を持った富戸港にある魚見小屋は、県指定文化財で復元工事されたものです。
魚見小屋というのは、ぼらの大群を入江に追い込むために船に指示をしていた場所とのこと。
なんとなくその当時の光景が目に浮かび楽しい気分になります。
海の香りと波の音を感じ、歴史探訪もできる城ケ崎海岸は歩くのに楽しい場所です。
城ケ崎海岸で見ることができる植物
立派な松が多いと思ったのですが、その中にはクロマツもあり、ヤマモモ、ヒメユズリハ、ツワブキ、イソギク、ハマアザミなども見ることができます。
植物に覆われている道もありますよ。
伊東市には城ケ崎海岸の植物に詳しい歴史案内人の方もいらっしゃるので、歴史散策、植物散策を楽しんでみるのも良いかも知れません。
詳細は伊東観光協会で確認してください。
城ケ崎海岸に咲くガクアジサイは毎年あじさい祭りのときに海洋公園に見にいきますが、とっても可愛いあじさいの花です。
6月から7月頃に歩いてみると道沿いに咲いています。
砲台跡
江戸後期になると外国船が日本の沿岸に姿を見せるようになりました。
この頃の伝説にクジラを黒船と間違えた人が山越えをして韮山代官まで報告に行った。。。というのもありました。
それだけ外国船が恐れられていたのでしょう。老中松平定信が絵師と一緒に伊豆沿岸を巡視したとあります。
外国からの脅威に備えて台場(砲台)を構えるための適地を探るためだったということです。
嘉永年間(1846~1854)黒船の来航により、鎖国の夢をやぶられた徳川幕府は日本の防衛を
図るため韮山代官江川太郎左エ門英竜に、江戸を囲む、伊豆、相模、下総、上総、安房の5カ
国の海辺防備と巡視を命じた。この防備にあたり、沼津藩の水野氏は海防上の要所である伊東
の富戸、川奈に夕顔型、円柱型の大砲それぞれ4門を備えた。その後大砲は下田に移し、今で
はその跡をとどめるのみである。なお煙硝には伊豆の硫黄樟脳が用いられた。設置してある看板より
伊豆にはここ城ケ崎海岸(富戸)と川奈、稲取、三穂ヶ崎の4ヶ所を沼津藩が設置して、下田の須佐里崎、狼煙崎の2ヶ所を幕府が設置しました。
幕府が設置した下田の台場は財政難で1年ぐらいで廃止されたそうです。
幕府は財政難でも外国船が日本へ接近してきているので、かなり緊張した状態が続く中、鉄砲を持つ漁師までもが兵力に加えることもあったとか。
伊豆ではここ城ケ崎海岸(富戸)と川奈の台場に沼津藩から派遣された兵が守備にあたっていました。
砲台跡にあるレプリカと石垣。
歩いているときでもちょっと足を止めて、設置してある看板を読んでみると勉強になるし、興味や関心の幅を広げることもできますね。
「図説・伊東の歴史」という本があります。ここにおもしろいエピソードが書かれていました。
それほどの距離ではないのに寄り道をしてしまうので、時間がかかるカメラウォーキングです。
豪快な波の音に少しビビりながら覘いてみると、大室山の噴火により溶岩が海に流れ込んだ様子を感じることができます。
見ることができるのですが、波の音で感じることができるのです。
浸食された溶岩が波の音を不気味にしているような荒れた海でした。
海防に備えた城ケ崎海岸(富戸)の台場(砲台)跡
ぼら納屋の駐車場に車を停めて、砲台跡まで行き、帰ってくるというちょいカメラウォーキングでしたが、少しでも時間ができたら歩くことをおススメします。
身体のためだけでなく、自分にプラスになることが多いですよ。
でも私みたいに暗くなってから行くことはおススメしません。(笑)
海防に備えた城ケ崎海岸(富戸)砲台跡では江戸時代の後期に外国船に悩まされた幕府と、地元の人たちの緊張した様子を感じることができました。
「た、たいへんだー黒船がやってきたー!」って。
伊東市城ヶ崎海岸の自然研究路、八幡野港から橋立つり橋までを歩いてみた!