一人で生活をしていた義母を我が家に連れてきて面倒をみました。糖尿病でしたので大変でしたが、乗り越えてしまえばそれも思い出となってしまいました。
最後は施設で92歳まで生きました。亡くなってお葬式も済ませましたが、お墓がなかったのです。
お墓はいつまでに建てて、いつまでに納骨をしなければいけないという決まりはないので、火葬後はお寺にお願いをして遺骨を安置しておいてもらったのです。
介護にはお金が必要です。施設の費用や病院代など結構なお金が必要となりました。
それでも50代の私たちには少々キツかったのですが、今年に入りお墓を建立することができました。
2年間ぐらいはお寺に面倒を見てもらい、時々お線香をあげに通っていました。
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お墓を建てるまで
親戚の手前とかを気にして、ローンを組んでお墓を建立する人もいるそうですが、私たちは故人のために尽くしてきたので、ここはちょっとゆっくりとさせてもらい、急がなかったのです。
墓地は先に購入して置きました
墓地は私の実家の墓地の隣に建てたかったので、前もって確保しておきました。
お寺のご住職の知り合いの方を通して永代使用料を支払ったので、安く済みました。購入は遺骨がないと購入できない場合や、墓の承継者がいないと購入できない場合があります。
私たちが購入した墓地は承継者が必要です。
公営の墓地などは安価で販売されていますが、遠い場所にあるので行くのが大変なのです。
お墓にかかる費用を決めました
建てる費用の予算を決めて計画を立てます。
豪華なお墓はできないので、できる範囲での計画です。
工事費用や石材費(文字の彫刻・桜(希望して入れてもらいました)・付属品の設置なども含めて100万円ぐらいで済みました。
(ちょっとおまけしてもらいました・笑)
永代使用料(墓地)、管理料などは別に必要となります。納骨をするときの納骨法要の費用も別に掛かります。
墓石は洋型墓石だったので、和型墓石よりは若干安くなりました。
墓石のことですが、私の実家では「墓石は絶対に国産だ」と言って、国産の高い石で造りましたが、私たちは国産にはこだわらなかったのです。
というのは、中国産や東南アジアなどの外国産は嫌われる傾向があると以前に聞いていましたが、石材店の方の話では、石の品質が同じであれば、産地がどこでも品質には差はないということでした。
外国産の方が安いので外国産にしました。
墓石の話などは信頼できる石材店で話を聞いた方が良いです。
田舎町でお寺に小さなお墓を持つだけでも150万は必要でした。
墓地の永代使用料はお金を支払うと、使用規定を守っていれば、無期限に墓地を使用することができるそうですが、契約を解除したいからと言っても永代使用料は返ってこないそうです。
お墓を建立場合のローン・分割支払い
お墓を建てるって費用が結構掛かります。
私たちは一括で支払いましたが、ローンでお墓を建てる人も多いそうです。
ローンや分割での支払いを行っている所もあるそうなので、問い合わせてみると良いかもしれません。
建墓ローンというもので、クレジット会社や生命保険会社と提携されています。
もしローンの支払い期間中に契約者が亡くなると、祭祀承継者が引き継ぐことになります。
納骨を終えてホッとしました
仕事の繋がりからでお願いした石材店さんに見積りをもらい、細かな打ち合わせをして工事に入ってもらいました。
知り合いがいない場合は、複数の石材店に見積りをもらって比較した方が良いかも知れませんね。
石のことなど良く分からないので、何が良くて何が悪いのか判断ができないので、詳しく説明をしてもらうことは必要です。
災害などで簡単に壊れてしまったら大変なことになってしまいますよね。
見積書通りに造っていただき、桜の花模様も入れてもらい、納得できるお墓が出来上がりました。
1ヶ月ぐらいで出来上がり、なんだかホッとしました。
無家名墓
20代の頃に親戚の人から「お墓は苗字が違うと一緒には入ることはできない」と言われ、家庭環境の複雑な環境ではお墓を持つとことは良く考えなければいけないのかと思ったのですが、墓地に行ってみると、家名の入っていないお墓もいくつかありました。
良く分からない世界です。(笑)
「和」とか「絆」とか「憩」とか田舎のお寺でもあったので、「苗字が同じで・・・って関係ない!?」と思ったのです。
何十年も信じてきたのに、家名をお墓に入れないと、結婚後に姓が変わっても家名の入っていないお墓であれば承継できるということが分かりました。
自分で良く調べないで、人が言ったことをそのまま信じていたのがいけなかったのです。
先を考えると家名ではなくて、抽象的な言葉を刻んで置いた方が良かったのかも知れません。
夫婦墓
「絶対に夫婦墓なんていや!」という人ももちろんいると思いますが、夫婦二人で入るお墓というのもありました。
ただ承継する人がいない場合は、永代供養の契約が必要になるかも知れません。
婚家のお墓には入りたくないと言う方もいます。
永代供養の夫婦墓や個人墓を建てるケースも増えているそうです。
おひとり様のお墓
個人のお墓ですね。
「絶対に夫と一緒はいや!」「死んでまで女房と一緒にはいたくないね」という人や、独身を通した人のお墓で、永代の契約が必要となると思いますが、このような個人のお墓もありました。
実家のお墓に入りたい
実家のお墓の永代使用権者の許可を得ることができれば、結婚をして姓が変わっても、実家のお墓に入ることはできます。
永代使用権者はお墓を承継する人で、誰がお墓を承継するかは自由に決めることができます。
家族や親族に限られているわけではないので、現在の承継者が次の承継者を決めることができます。
ただ皆が納得できる人でないと争いごとにつながるかもしれませんね。
樹木葬墓地
これはテレビで観たのですが、墓石の代わりに木を植えるというものです。
最近は増えてきたようです。墓石を建てる必要がないので、費用は抑えることができますね。
また海に業者を通して散骨する人もいると思いますが、故人の生前の希望だったとはいえ、後に手を合わせたいと思う時に切ない気持ちになることも!
生きているのにお墓を建てて縁起が悪い?
「生きているのにお墓を建てると縁起が悪いよ」と言われたことがありますが、そんなことはないと思っても、気になります。
私たちも墓地の方は早めに購入したので、それが良かったのか不安になりましたが、子供に迷惑をかけたくなかったのです。
ある本に「寿陵(じゅりょう)」という言葉が書いてありました。
生きているうちにお墓を建てることで、家族の繁栄と長寿につながるもので、縁起が良いということです。
万が一のことを考えると子供に負担をかけないために建てて良かったです。
縁起が悪いというのは迷信なので、気にしなくても良いそうです。
大切なペットと一緒のお墓
私はペットは飼っていませんが、自分の子供のように大切にペットを飼われている方がいらっしゃいます。
これは知人から聞いた話ですが、70代の女性が飼っていた大切な犬が亡くなってしまい、夢にまで亡くなった犬が出てきたそうです。
ペット専門の葬儀を行い、ペット専門の霊園を利用したらしいのですが、夢に出てきた愛する犬はカラスにつつかれていたそうです。
その女性どうしたと思います?
その犬を掘り返しに行ったそうです。
そして別の霊園に葬ってあげたという、嘘のようで本当の話です。
それだけペットに対する思いが強いのだということですね。
ペット専門の霊園も増えているようですが、数年前の話ではペットの葬儀や霊園の経営には規制がなかったそうで、信頼ができる業者かどうかの確認が難しかったと言っていました。
大切なペットと一緒のお墓に入りたいと思っている方も多いとは思いますが、宗教上などの理由により、一緒に埋葬することは難しい場合が多いそうです。
ただ民営の墓地ではペットと一緒に入ることのできる墓地もできているので探してみると良いと思います。
お墓参りの際の掃除
実家のお墓も造ったばかりで、お墓参りというのを行ったことが無かったので、お墓の掃除の仕方も分かりませんでした。
バケツに水を入れて、柔らかい布やスポンジ、ほうき、ちりとりを持ってお墓にいきます。
自然環境に恵まれた所なので、お墓の周りを履いてから水を含ませた布やスポンジで汚れを落とします。
洗剤などは使わない方が良いと言われているので、水拭きだけです。
墓石を傷つけるので金属製のたわしなどは使わない方が良いです。
高級な御影石などで造られている場合は専用の物が仏具店で販売されているそうです。
掃除が終わってからお花の水を取り替えて、湯呑なども洗います。
一人一人がお参りと報告をして帰ります。
心が引き締まるので、お墓参りは大事なことですね。
歴史を振り返る!?
私たちが建てたお墓のずっと上の方を見ると、古いお墓が建っていて、江戸時代かな?詳しいことは聞いていないので分からないのですが、歴史あるお寺なのです。
歴史も大事ですが、土砂崩れが起きてないのだなと思ったのです。過去のことも調べてみる必要もあるかも知れません。
私の住んでいる地域では何十年か前に震度6弱の地震が起きたことがありますが、その地震には耐えたようです。
あんしん&お得なお墓選び
お墓の購入を検討されているのなら、あんしんであってお得なお墓選びをしたいと思っているはず。
「いいお墓」は日本全国で7700以上の霊園を掲載しています。
安い買い物ではないですし、先のことも考えて慎重に購入を考えた方が良いです。
様々な特色、条件で検索と比較ができて、複数の霊園の資料請求や見学予約をすることがWEBや電話でできます。
最後に
場所選びは大事だと思います。
田舎では車の運転が当たり前のようになっています。70代ぐらいの方でしたら困ることなく運転をされているようですが、80代になると車の運転ができなくなるということもあると思うのです。
意外と盲点で運転ができなくなるということが抜けてしまう人がいるようです。
バスに乗って行っても、停留所から歩くのも大変になるかも知れません。
坂があったり、階段があると年を取ると、お墓参りにいくのが大変になります。
日当たりの良い山の斜面にあるお墓ですと、いきたくてもいけなくてお年寄りにはキツイです。
70代、80代の前半までは良かったけれど、80も半ばを過ぎると、一人ではいけなくなったと私の母が言っていました。
山の斜面ではないのですが、階段があるので、怖くなったそうです。
車イスが必要になる場合もあるかも知れないので、車イスでお墓参りができるかということも事前に調べて置く必要があります。
お墓に掛かる費用を重視する人が多いようですが、将来を考えての場所選びも慎重に考えなければいけないですね。