地元周辺のテーマパークに行ったときのことですが、それほど大きくないテーマパークでも、お金を使わせる工夫が所々にあって、テーマパークのお客さんたちが小銭をチャラリ、チャラリと使っていました。
「なんでだろう~なんでだろう~」と前々から思っていたことですが、テーマパークを歩き回って、「出口はこちら」と書いてある場所に行くと、なにやらグッズがずらりと並んでいたり、試飲や試食ができて、その商品が売られているのでついつい衝動買いをしてしまいます。
これはお金を使わせようとする行動経済学のヒミツなのです。
人気があり、愛嬌のある「カピバラ」がすり寄ってくる所では、カピバラに餌をあげて誘導されるように出口に向かうと、最後にはぬいぐるみなどのカピバラグッズがずら~りと並んでいます。
可愛いぬいぐるみやグッズが並んでいると子供は欲しがりますよね。
専門家でもない主婦の私が身近で感じた行動経済学のことを書いてみます。
Contents
主婦が感じる身近な行動経済学。買う前に考える必要性とは
テーマパークでもスーパーやホームセンターでもいろいろな工夫がされています。時には観察をしてみると発見があったりしますよ。
野菜売り場のナスが売られている横に「麻婆茄子の元」が置いてあったりしませんか?
インゲン豆の横にゴマが売られていたりします。
夕食は「何にしよう」と考えているときに見ると「ゴマ和えでも作ろうかしら」ということになりますよね。
売り手も良く考えています。
有名なテーマパークも同じです
「アトラクション待ち、60分」え~!?そんなに!?と思ってもなぜか並んで待ってしまう。あの有名なテーマパークです。
「1時間も待つのは嫌だ」と思っても、待つ間も楽しかったと思った時がありました。
飽きさせない工夫がされていたり、待ち時間が60分と書いてあっても流れが良かったりします。時間は長めにしてあるそうです。
待っていても最後に楽しいアトラクションで終了をするので、イライラ度は少なくなり、最後にあるグッズショップなどでイライラ度は消えてしまう人が多いのだとか・・・。
女性は特にショップを見るだけでも楽しい気持ちになりますものね。
これは行動経済学のピークエンド効果というもので、「良かった」とか「悪かった」とかの効果というものは、最後にどのような気持ちで終わるかが大事なのだとか。
前に江戸時代の100円均一のお店のことを書いたのですが、これも当てはまると思います。
レジに近づくと美味しいそうなお菓子が並んでいると、ついつい手に取ってしまう人たち。コンビニなどのレジの近くにもお菓子などがちょこっと置いてありますよね。
あれは買い物を終えて、レジに向かうとそこに置いてある和菓子などをつい手に取ってしまうというもの。購買意欲をかきたてられますね。
テーマパークでは可愛い動物が「お腹すいたよ~」と言っているかのように寄ってきました。
近くを見回すと「あら?斜め前に動物の餌ショップが!」
100円を箱に入れて、カップに入った餌を取って、それを動物にあげることができます。
お腹が空いているのかなと思うと、餌をあげたくなります。子供が餌を動物にあげているところは、インスタ映えすると思います。
このように少額なお金を使わせる工夫が所々にあります。
だいぶ前に行った伊豆の土肥金山では、世界一と言われる巨大金塊が展示してあって、その金塊に触ることができました。
手に金塊を触った感触が残っている状態で金色のカステラをお土産に買ってしまいました。
オリジナル金のカステラです。(笑)
買ってもらえるように工夫がされていました。
ホームセンターで感じたこと
仕事の関係でホームセンターで大量に買い物をするときがあります。
買い物をしながら周りを見渡すと、カートにいっぱい買い物をする高齢者のご夫婦らしき人たちがいます。
余計なお世話ですが、必要でない物を買っていないか心配してしまいます。
人は日々の生活の中で不合理な行動を起こしてしまうものだと思い、必要でないものを買いあさるような気がしています。
買わせようとする工夫が所々にあるので、他の物との相対的な優劣に着目してそこから価値を判断すると言われますが、2個や3個をセットにしてある商品がかなりお得なように値段設定がされています。
「どうせ使うから」という商品を大量に買う人たちはお得な物を買っているのでしょうか?
シャンプー、リンス、洗剤も容量の多いものが売られるようになりました。
詰め替えてお得というものです。またおまけがついて、セットがお得というものもあります。
私もそうですが、「おまけ」には弱いです。使わないかも知れないのに、「おまけ」がついていると買ってしまうという心理も行動経済学に当てはまりますよね。
買う前に本当に得かということを消費者も考えてみることが必要だと思います。
売る側は当然ですが、利益を得なくてはいけません。
「今日はポイント3倍!」などお得感を感じるようなチラシ広告を、地元のスーパーでも新聞の折り込みに入れてきますが、あれもこれもと必要のないようなものまで買わないようにしましょう。
いつもより高い商品をいつの間にか買ってしまっているかも知れません。
「これはいつもより高いじゃない!」なんて言ったりはしませんが、「見抜いた感」はあって、自己満足する私です。(笑)
レストランで感じたこと
ランチコースで7000円というメニューがあるレストランに行きました。
とてもお洒落なレストランで地元の食材を使ったお料理は見た目も素敵!で美味しそうでした。
写真での見た目です。(笑)
7000円のコースを頼んでいる方はいないように思えました。私が頼んだメニューはランチコース3500円です。
ランチコース3500円は大満足で、このコースを頼んでいる方が多いように感じました。
値の張るメイン料理をメニューに載せると、たとえそれを注文する人がいなくてもレストラン全体の収入が増えると言われています。
7000円のランチコースの半額のコースが人気があり、見た目でも満足できるものでした。
たいていの方は一番高いメニューは注文しないで、2番目に高い3500円のランチコース(半額)を注文していました。
単品の料理もありましたが、コースを頼んでいる方が多かったと思います。(そういう雰囲気のレストランでした)
お客様を3500円のコースに集中させることで、レストランにもメリットがあるのではないでしょうか?
ありますよね。(笑)
化粧品購入で感じたこと
こんなこと書いていいのかなぁ~。
でも私のことだから書いてしまいます。だいぶ前のことですが、高級化粧品(クリーム)を販売員の方に勧められました。
「とってもしっとりで、シワも目立たなくなるわよ」と言われたような記憶がありますが、私はその頃はシワはあまり目立たなかったと思うし、5万円のクリームは必要がなかったので購入はしませんでした。
本当のことを書いてしまうと、その販売員の方がシワが多かったし、綺麗でもなかったのです。
失礼かも知れませんが、高級クリームなどを販売するのであれば、年齢を重ねた美しい方に勧められると買ってしまうかも知れません。
若くて綺麗な販売員の方より年齢を重ねた美しい販売員の方が売った方が売れるのではないでしょうか。
株の取引で感じたこと
自宅でパソコンでの株の取引きで、ジェットコースターに乗ったときの、あのスリルを味わったことがあります。
思えばいろいろなことをやってきたなぁ~と思います。(笑)
株の取引きといっても大きな取引きではなくて小さな取引きです。これは多くの投資家の心理的なトリックにはまって振り回されました。
安易な気持ちで手は出さない方が良いというのが結論です。絶対に大丈夫な取引などはないと思いますが、できるだけ堅実な方法で投資を考えた方が良いと思います。
この頃は日経新聞を毎日読み、本も買い、自分なりに勉強をして、熱中してしまいました。
素人は事情に詳しくて明るいほど投資ができるという錯覚に陥ると思います。実際はそんなに生やさしいことではなくて、自分を良く知るということも必要だと思いました。
私の場合は、いざとなると潔くてギャンブラーになってしまうかもしれないです。おー怖!です。
一度陥ったはずなのに、二度、三度と同じことを繰り返し、「学習能力ゼロ」でした。
自分が知ることができる情報などは所詮小さかったり、いい加減なものだったりということに気付きました。
まとめ
消費者にお金を使わせるためには、行動経済学を学ばなければならないと思います。
テーマパーク、スーパー、ホームセンター、レストランなど様々なところにいろいろな工夫がされています。
少し立ち止まって見渡してみると気づきがありますよ。
コンビニなどでも左から右に回っていませんか?最後にお弁当がありますね。
ここにも秘密がありそうです。
飲み物とセットだと値引きがある場合もそこには秘密があるのでしょうね。
周りを見渡すと新しい発見があると思います。
物を買うときなど私たちはいつも迷いながら決めていますが、一般の主婦であっても、金融業の方であっても、有名大学を卒業された方であっても、同じかも知れませんね。
というのはリスクの捉え方などは一様ではないと思うのです。
株の取引きでも有名大学を卒業された方であっても失敗をしますし、中卒であっても成功される方もいます。
「数字」って左脳で考えるものだと思ってきましたが、いやいや、人の感情入ってますよ、いっぱい。
新聞のチラシを見て100円でも安いものを買おうと車を走らせている主婦の皆様、ガソリン代上がっていますよ。
経済の面だけではなくても、人は非合理な選択を無意識にしてしまうことがあります。
自分へ都合の良い言い訳をして、ひとときの快楽のために大きなものを失うこともあります。
想像力が大事なのではないでしょうか。