おもしろがってはいけないと思いますが、ソワソワとスマホをのぞく知り合いの中年の女性。
「何をしているの?」
と訊くとゲームをしていると言いました。
スマホでゲームに夢中になるなんてゲームをしたことのない私からすると「若い!」と思ってしまいます。
でもそれが実はゲームではなくて、夢中になっているのはLINEでのトークのやり取りだったのです。
「そんなに夢中になるほどのLINEの相手は子供?」
とその人の友達の女性に訊きました。
「そうじゃないわよ、彼氏!」
え、え、え~っ!? びっくり!
最近では恋愛小説を読むことも無くなった私にとってはなんとも刺激的な言葉。
そういうこともあるのか・・・。
中高年でも小説のような恋愛に夢中になる女性はいるということを知ったのでした。
中高年でも小説のような恋愛に夢中になる女性はいます

その女性にはご主人がいるので、「いけない恋」ということになります。
それ以上は訊かなかったのですが、年齢を重ねた方の「いけない恋」が増えているような気がします。
私は仕事で宿泊業に携わっているのですが、お客様で「明らかに夫婦ではないでしょう」という方もいらっしゃいます。
つき合っていて「つらい、苦しいと思っても好きだから別れられない」そう言う方もいますよね。
私は大人の恋が「いけない恋」でも「それはどうなのよ」とか善悪を問うことはしたくはないのですが、配偶者のいる方と恋に落ちるってわからない方です。
ただ年齢を重ねてそれだけ夢中になれる相手がいることは羨ましかったりもします。
でも自分のことは自分で責任を持たなければいけないですよね。
作家田辺聖子さんの本にこんなことが書かれていました。
女は生まれおちるときから死ぬまで、オシバイを好む動物である。
雰囲気第一、という人種である。舞台装置をちゃんとして、その中でスターの如くふるまいたいのが女である。
芝居っけがなくちゃ、生きていられない。
もしかしたらその女性(ソワソワとスマホをのぞく女性)は非日常の中で雰囲気を楽しみたいだけかも知れない。
ムードに酔ってみたい・・・そんな感じなのかも知れません。
何もないおもしろくない毎日からひとときでも抜け出して楽しんでいるのかも知れないと思いました。
恋愛は年齢に関係なく、女子高生と同じような行動をして、同じような悩みを持つ。
「相手が自分のことをどう思っているのか」などと何でも勘ぐり、相手の言動を常に気にしている。
親密な距離にいるから、相手のことを考えては苦しくもなり、楽しくもなる。
中高年も女子高生も心の中は同じだったりしますね。
当たり前になっていたときに訪れる

あなたにとって古女房でも、あなたにとってくたびれたおじさんでも、他人から見ると新鮮な相手なのかも知れません。
たまたまそのときに、巡り合ってしまったその人が魅力的に見えてしまったから運命の出会いと思ってしまうのでしょう。
そういうときって自分と相手(配偶者)の関係が当たり前の関係になっていたりするのかも知れません。
仕事に夢中だったり、いい気になっていたりすると自分が鈍感になっていて、配偶者が他所を向いていることに気づかなかったりします。
それかどこかで自分が独りになって自由になりたいという願望があったのかも知れません。
だから気がつかない。
過去に読んだ小説の主人公になってしまって、そのうち自分にも良い相手が視界と巡り会うような気がしてくる。そのときは恋でもしてやろうかと思う。
「好き」と思ってしまうことに年齢は関係がないのだと思いました。
でも映画やドラマに出て来そうな人生を狂わせるようなことにはならないでほしいと思います。
自分達だけではなく、周りの人の人生を狂わすようなことだけはしてほしくないです。
ちゃんとした相手を探すのなら真剣に探してくださいね。
生きている楽しみ
不倫でも嫉妬とか妄想とかが普通に恋愛するときと同じでつきまといますよね。
苦しいのではないかと思いますが、それも楽しみとしているのでしょうか。
何かが嫌だとか人生に失望をしているのではないのに、いつも通りの生活の中に入り込んで来たことが始まりだったのでしょう。
気になりだしたらきっと、その人のことで頭がいっぱいになってしまいます。
恋愛というものは、不倫ではなくても、苦しみがつきまとうけれど、だからこそ楽しみでもあるのです。
自分の気持ちに素直になっていくしかないということでしょう。
私は経験もなく、不倫相手に夢中になる気持ちはまったくではないのですが、分からないのです。大人の恋は周りの人に迷惑をかけることなく、節度のある関係を維持してほしいと思います。
自分の、自分達の気持ちを最優先にさせてしまい、周囲が目に入らなくなると、悲惨なことになってしまうかも知れません。
大切なものは、無くしてみないと分からないと思います。
大切なものって近くにあると案外気がつかないものではないのかな。
まとめ
いつまでつき合っていられるのかわからないから、スリルを楽しんでいたり、退屈な日常の生活からひとときでも逃げているのでしょうけれど、もし、私の身に降りかかったら許すことはできないです。
自分はどうかというと、面倒なことはしません。やりたいことがたくさんあるので、面倒なことに時間を使いたくないというのが正直な気持ちです。
