小学校国語教材にもなった朝鮮のむかしばなしの「さんねん峠」をご紹介します。
作者 李錦玉(リ・クムオク)挿絵 朴民宜(パク・ミニ)「新・創作絵本21 さんねん峠 朝鮮のむかしばなし」
YouTube動画は mayu ko さんからお借りしました。
朝鮮のむかしばなし「さんねん峠」(動画)をご紹介します
作者は李錦玉(リ・クムオギ) 1929年大阪生まれの在日作家。
詩の創作や朝鮮の民話の再話、現代文学作品の翻訳などを手掛けています。
三年とうげ(さんねん峠)ってどんな話?
ある所に三年とうげと呼ばれるなだらかなとうげがありました。
それほど高いとうげではなかったのですが、春には春の秋には秋の美しい眺めができるとても良いところです。
三年とうげには言い伝えがありました。
「三年とうげで転んだならば三年しか生きられぬ」なので三年とうげをこえるときは、みんな転ばないようにおそる、おそる・・・
ある秋のこと、一人のおじいさんがとなりの村へ反物を売りにいきました。
そして、帰り道に三年とうげにさしかかると美しい眺めにうっとり。夕焼け空がだんだん暗くなってきました。
ところがたいへん! おじいさんは石につまづいて転んでしまいました・・・
さんねん峠 作 李錦玉/ 絵 朴 民宜 動画
そうか・・・そういうことか。
だから昔話はおもしろい。
昔の人がちゃんと教えてくれています。
日本昔話は子供の頃から良く読んでいましたが、話の裏に奥深い意味を感じて引き込まれてしまいました。
大人になってからも民話・伝説には奥に深い意味があり、それを探ることの楽しさは推理小説を読むことと同じくらい魅力を感じたのです。
日本だけではなく、世界中で昔話の数々はずっと地味に語り継がれていると感じています。
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