福島県須賀川市に伝わる昔話「狸森(むじなもり)の託善和尚」を紹介します。
福島県の中通りの中部にある須賀川市に伝わり続けている昔話はたぬき和尚の話となりますが、狸森と書いて「むじなもり」と読みます。
もともとは杉森村と言われていたとのこと。
実際に福島県須賀川市 経塚山の山頂には託善和尚の持ち物が埋められているそうです。
福島民話館「狸森(むじなもり)の託善和尚」YouTube動画紹介
狸森(むじなもり)は昔は杉森村と言われていました。
今から500年以上も前の話です。その村に宗徳寺(そうとくじ)というお寺がありました。
宗徳寺(そうとくじ)に託善和尚(たくぜんおしょう)というかしこくて立派で働き者のお坊さんがいました。
信仰もあつい村人たちがいつも訪ねていました・・・
福島県民話館「狸森の託善和尚」
このYouTube動画は水墨画調となっており、大変良い作品だと思いました。
ムジナの嫁入り
まったく違う話となりますが、福島県喜多方市のムジナの話です。
10月10日にすり鉢を被って、すりこぎを腰にさして、腹ばいになって豆柿の木の下に行くとムジナの嫁入りが見られる。 その頃は月夜が綺麗なものだ。 喜多方には今はないのだが、その頃には大きな豆柿の木があったので、ムジナの嫁入りが5組くらいは見られるという。
実際に行こうとした方の話によると、味噌をすったあとで、すり鉢を被ったので臭くてしょうがなかったので止めたということです。(会津・山都の民話より)
狸とムジナ
狸とムジナは全然違うはずなのに一緒になっているような話があります。 どうしてなのでしょう? こんな話がありました。
狸は不精で自分の穴をつくるのもめんどくさがって、ムジナの巣穴に良く転がり込む。 ムジナは働き者でその穴でいくつも部屋をつくり出口も別にする。 巣穴にカヤを敷いてフトンにしている。 天気の良い日はフトンを干して、雨が降りそうだとフトンをしまう。
ということです。(笑)
