家が新しいときは家の中も少しの掃除で綺麗な状態を保つことができますが、年数が経つとまめに掃除をしていても汚れが目立つようになってきて気になります。
それも仕方がないと思いますが、ナチュラルクリーニングでできるだけ綺麗を保ちたいですよね。
(ナチュラルクリーニングというのは、合成洗剤を使用しないで、自然な素材を使用して行う掃除のことです)
食後など直ぐに片付けないで放りっぱなしになっていると、それだけで家全体の散らかり度がわかってしまいます。
まず、40代のK.Sさんに水回りのお掃除の方法を教えていただきましたのでご紹介します。K.Sさんはトイレやお風呂などの水回りの掃除が苦手のようで、あの「ぬめり」に触りたくないとのこと。
ぬめりが気持ち悪くて触りたくないという気持ちは良く分かります。 特にお風呂の排水溝は髪の毛が絡んでいたりすると最悪! 毎日掃除を行えばぬめりもなく、簡単に綺麗にすることができるとわかっていても、なかなか実行できないのが悩みという方も多いでしょう。
K.Sさんの言う通りで毎日掃除を行えば数秒で終わるようになると思います。
いつもの掃除をルーティンに!掃除のやり方もご紹介します。
いつもの掃除をルーティンに!掃除のやり方もご紹介します
K.Sさんの水回り掃除方法
K.Sさんの水回りの掃除方法を参考にしてみてくださいね。
以前の私は、お風呂掃除やトイレ掃除などの水回り掃除が大嫌いでした。それは、排水溝などのぬめりを触りたくなかったからです。
触りたくないからついつい後回しにしてしまい、余計に汚れが蓄積してしまうという、負のスパイラルに陥っていました。
いよいよ汚れが溜まり、流れが悪くなってから重たい腰をあげて掃除に取り掛かるわけです。
汚れを溜めてからの掃除は大変で、時間もかかっていました。しかし、ある時ふと、水回りのぬめりを元から断つ方法はないか、あるいは汚れが付きにくくなる方法はないか調べてみました。
汚れの元となる成分を知ることで、科学的に予防できるのではないかと思ったからです。
まずお風呂での汚れの原因は、人の皮脂や垢などのたんぱく質と、水垢、そしてカビです。
たんぱく質などの汚れには「セスキ炭酸ソーダ」が、水垢には「クエン酸」が効果的だということが分かり、カビの防止には「塩素系漂白剤」か、「消毒用のエタノール」が良いということが分かりました。 そこでお湯を抜いたあとの浴槽と、排水溝の掃除にはセスキ炭酸ソーダを使うようにしました。
そして排水溝の汚れを予防するために仕上げに消毒液をスプレーしておくと、ぬめりがつきにくくなることがわかりました。
私はとにかくぬめりを見たくなかったので、お風呂に入るたびにセスキ炭酸ソーダスプレー(水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1を混ぜたもの)で軽く浴室と排水溝をスポンジで掃除するようにして、仕上げにエタノールをスプレーするのが日課になりました。
入浴するたびに行うのですが、ほぼ毎日行うのでものの数秒で終わり、あんなに嫌でたまらなかったお風呂掃除が、今やなくなってしまったかのように感じるくらい楽になりました。
お風呂同様に、トイレ掃除も考え方は同じで、尿などの汚れにはクエン酸が効果的なので、毎朝便器と床を市販の流せるトイレ用お掃除シートで拭いて、気になる汚れのみクエン酸溶液(水500mlにクエン酸小さじ1で混ぜたもの)をスプレーしてお掃除シートで拭いて流すだけです。
流せるシートにした理由は、トイレを掃除した雑巾を洗って干すのが面倒だったからです。
少しでも嫌だったり、面倒に感じることを排除しないと、毎日続けられるとは思えなかったからです。 簡単な掃除を日課にするだけで、現在私はほとんど大掃除をする必要がなくなりました。
それどころか、ほとんどの水回りで使う洗剤がセスキ炭酸ソーダとクエン酸とエタノールだけで足りてしまうので、余計な強い洗剤を使うことがほとんどなくなりました。
この掃除法は何年も続けていますが、今やぬめりや水垢とは無縁の生活を送っています。K.S
環境にも優しい洗剤を使って毎日掃除を行えば、強い洗剤を使う回数も減ってくると思います。 アレルギーを持っている人は洗剤で手が荒れてしまいます。
薬を塗ってもなかなか良くならないという人もいます。 そのような人には体に優しい洗剤が必要となり、洗剤の性質や使い方も理解しなければいけませんね。
市販の洗剤を使った掃除
新しい化学用語が容器などに書かれていますが、正直、何が良いのかわからないのが現状だと思います。
これが正しいとは言い切れませんが日頃、私が行っていることです。
便利なクレンザーは、台所で使うことが多いですが、トイレの便器の黄ばみなども軽くこすると落ちます。
界面活性剤が入っている研磨剤なので、汚れをこすり落とします。 アルカリ性洗剤は油汚れを落とすときに使います。毎日のコンロ周りの汚れ落としに重宝しています。
キッチンの扉や棚なども知らない間に油とほこりで汚れているので、拭き掃除を忘れていると綺麗な雑巾に湿らせて拭いてみると、びっくりするほど雑巾が茶色になります。
塩素系漂白剤はカビ汚れや排水溝のぬめり落としに使います。臭いが気になる場合もあるので、日々掃除をされている方は、ナチュラルクリーニングの方が良いと思います。
お風呂のパッキンなどのカビには、ティッシュペーパーを細長く丸めて、塩素系漂白剤を浸して乗せて置きます。
一日放置すると綺麗になっています。 他にぬめり取りなどに使われる酸素系漂白剤は、水回りやお風呂の浴槽の掃除、洗濯槽の汚れ落としにも便利です。
掃除嫌いな主婦のダメダメ行動
掃除嫌いな主婦の行動はこのような感じでしょうか・・・?
食後の食器を直ぐに洗わない
「後で洗うから」と言って後で洗うのでしたらまだ良いのですが、面倒になって別の食器を使う人もいます。 食事の支度をしながら鍋などは効率良く洗っていくと、食後の食器の片付けも楽になります。 ~しながらなど同時進行で行っていくと、後の時間を短縮できます。
着た洋服が山積み、使わないアクセサリー、靴が散らかっている
その日着た洋服を椅子にかけたり、しまわないで放置すると山積み状態になってしまいます。 着替えたら直ぐに片付ける習慣をつける、翌日に着るものは事前に準備をするなど効率的に考えていくと山積み状態から逃れることができます。 「使ったら片付ける」を徹底する習慣を!
また着ない洋服は捨てるようにします。「もったいない」と言う人は多いですが、まず、着てみてください。
おかしくないですか?似合っていますか?おかしいと思ったら捨てられるでしょう。
普段使う小物、メイク道具などが散らかる
「また使うから」といってテーブルの上に放置状態だと、テーブルの上が散乱してきます。 しまう場所を決めて置いて、使ったら戻すを習慣にします。 普段使うメイク道具をしまうBOXなどを用意して、常にそこにしまうことを徹底すると散乱しなくなりますね。 使ったものはあった所に置く、これを徹底することです。
おしゃれなカゴがあると入れて置くと良いと思いますが、不要になったら捨てることをしないとカゴが山積みになってしまいます。
安い時に買い込んだ日用品が置きっぱなし
日用品が特価で売られていた時に買い込んでそのまま山積み状態になっていることないですか? 「とりあえず」置いておこうということになっていませんか? 片付けるのを後回しにすると片付けるのが大変になってしまうので先に片付けてしまいましょう。
また月に一度ぐらいは物の点検をして、不要なものは処分し、他で使うものは使う場所に移動しましょう。
簡単な片付け方
想い出がいっぱいの物
子供の成長過程のわかる想い出がいっぱい詰まっている物はなかなか手放すことができません。無理に手放すことはしなくても良いのですが、BOXに整理整頓をして入れて置きましょう。
時々は見直すことが必要です。
本・雑誌・郵便物
どうしても捨てることができない本・雑誌・郵便物はこれも整理整頓をして、必要でなくなったときには、直ぐに捨てましょう。
災害対策のための備蓄品
いざというときに必要となるので、キャスターが付いた物に入れて置くと持ち運びが楽になります。
食品を入れて置くといつの間にか日にちが経っていたりします。定期的に消費し、また補うと良いです。
フローリングの掃除のコツ
日本の住宅も、住宅の西洋化に伴って、フローリングが増えてきました。フローリングは、一見掃除がしやすそうですが、フローリングにはフローリングの掃除のコツがあります。
ここでは、フローリングの掃除方法をご紹介していきます。
フローリングの汚れの種類は?
気になる!ハウスダスト
フローニングの一番の汚れは、ハウスダストです。ハウスダストは、髪の毛、ペットの毛、垢やフケ、食べ物がこぼれたもの、ダニそのものなどがミックスされたものです。フローニングに溜まったハウスダストは、人の動きとともに舞い上がって、吸い込まれます。アレルギーの原因として注意が必要です。
食べ物や飲み物がこぼれたもの
フローリングの上で飲食をすると、食べ物、飲み物がこぼれます。それらは、ダニなどの餌になりますし、飲み物など水分は、フローリングにシミを作ります。こぼしたら、すぐに拭き取りましょう。
フローリング掃除をしましょう
フローリングには、素材が、無垢材のもの、合板を使用したものなどがありますが、いずれも水分は大敵です。
フローリング掃除に必要なもの
掃除機、フローリングワイパー、雑巾、艶出し剤、中性洗剤。
フローリング掃除の手順
① フローリングに掃除機をかける、またはフローリングワイパーなどでホコリを取り除きましょう。ひどい汚れがあれば、固く絞った布で拭きとりましょう。
② 布に艶出し剤か、薄めた中性洗剤を布に付け、固く絞ってから、木目にそって拭きましょう。
③ 全体が拭けたら、窓を開けて換気して、乾燥させましょう。
フローリング掃除をする際に気を付けるポイント
フローリング掃除は、朝にするのがベストです。人の動きとともに舞い上がるハウスダストは軽いので、落下まで時間がかかります。朝なら、夜のうちにフローリングにたまったホコリを取り除けます。
毎日の掃除は、フローリングワイパーなどだけで充分です。ただ、フローリングの溝のホコリを取るため、1週間に1度ぐらい掃除機をかけて、拭き掃除をしましょう。
お風呂の掃除・お手入れ方法
お風呂は、毎日使っていると、水気、湿気、石鹸カス、カビなどで薄汚れてきます。せっかく、気持ちよくお風呂に入りたいと思っても、薄汚れたお風呂だとスッキリしませんよね。
毎日のちょっとした工夫で年に一回の大掃除も必要がなくなるのです。
お風呂のお手入れ方法、掃除方法をご紹介いたします。
水回りをきれいにするためには、汚れを溜めない!
水回りをきれいに保つ秘訣は、こまめに掃除することです。つまり、汚れを溜めないことが一番大切です。
お風呂に入ったときに汚れた部分をサッと掃除してしまう習慣があるといつもきれいなお風呂を使うことができます。
お風呂場の汚れは、湯垢・水垢(ゆあか・みずあか)、カビ、ぬめりの3大汚れです。これが、お風呂を薄汚れた感じにする犯人です。
湯垢・水垢は、石鹸カス、皮脂、皮膚の老廃物がミックスされることによってこびりつきます。バスタブや洗面器、風呂椅子などにしつこくつきます。
つかないようにするためには、お湯を抜いた後に、シャワーをかけて洗い流しましょう。洗面器や風呂椅子も同様にするといいでしょう。
カビは、入浴後、必ず窓を開け、換気扇を回しましょう。湿気がこもらないことが大切です。
ぬめりは、酵母の一種でヌメっとしたピンク色のものです。いかにも気持ちが悪いです。これも使用後に必ず、シャワーで流すとずいぶん発生が抑えられます。
スケール(鏡につくうろこ状のもの)は、クエン酸水が効果的!
お風呂場の鏡って、うろこ状のものがついて、曇ってきます。あれは、なかなか取れません。
原因は、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムです。蒸発するときに、うろこ状の跡がつきます。
スケールは、クエン酸水でバッチリです!クエン酸ひとさじを200㏄のお湯に溶かして、クエン酸水を作ります。ティッシュにしみこませて、鏡の気になるところにパックします。乾燥を防ぐため、ラップで覆います。1~2時間放置後、拭き取ればきれいに取れます。
洗面台は、重曹とクエン酸のダブルアタックで!
洗面台の汚れは、お風呂の汚れと同じものなので、同じ対策でいいでしょう。洗面台は、お風呂用洗剤などで汚れを取りましょう。これで、水垢はきれいになります。
鏡は、お風呂の鏡と同じようにクエン酸水パックです。新品のようになります。
排水口の汚れは、重曹4とクエン酸1の割合の粉をそのまま振りかけます。そこにスプレーで水をかけると、重曹から泡(二酸化炭素)が出るので、しばらく放置した後、使い古しの歯ブラシなどでこすればきれいになります。
重曹もクエン酸もナチュラルな素材なので、お風呂や洗面台で使っても無臭で、安全で安心です。
水回りの汚れは溜めないこと、これにつきます。気が付いたら、面倒くさがらずに、こまめに汚れを落とすと、こびりついて取るのが大変ということになりません。お風呂を出た時に、ちょこちょこ拭くのが効果的です。習慣にしてしまえば、毎日続けられますよ。鏡も、お風呂を出るときに、水気を拭いておくだけでもずいぶん違います。
きれいで清潔なお風呂で、ゆったりと浸かって、日ごろの疲れをいやしてくださいね。
※クエン酸はホームセンターなどで買うことができます。
まとめ
水回りの掃除や排水溝などのぬめりなどの汚れをためると、あとになって大変面倒になります。
日ごろの家事の流れで掃除を行ってしまえば、掃除をしなければと身構えなくても、いつの間にか綺麗 になっているかも知れませんね。
お風呂もトイレも使ったあとにK.Sさんのようにササっと掃除をしてしまえばあとが楽。 「汚いから掃除をしなければ」と思っても、なかなかやる気が起きなくて「そのうちやろう」と逃げまくる。 そういうことってありますよね。
綺麗な部屋にいると気持ちも落ち着くし、掃除をすることがストレス解消になったりもします。 汚れた部屋にいると健康のためにも良くないと思うので、ほこり退治をして、それと同時に自分の心も磨いてしまいましょう。 掃除って根性が鍛えられるのですよ。
一度に片づけようとすると飽きてしまいます。今日は食器棚を、明日はリビングの棚を・・・と少しずつ行うようにすると、綺麗になって使いやすくなった、と達成感も得られるので部屋全体が綺麗になっていきますよ。