50歳を過ぎた頃から周囲で良く聞くようになった「年々時間が経つのが早く感じる」ということはどういうことか、すごく気になっていたので調べてみました。
多いと感じるのは「今日はもう○曜日!?一週間って早いね」と言う人です。
そう感じるようになると自分も曜日がすぐに答えられないと気づいたりします。
脳の老化!?そうだったら焦りますね。 心理学の基本法則に「ジャネーの法則」というものがあります。
年を取ると時間が経つのが早く感じられるというものを法則化したもので、19世紀のフランスの心理学者ピエール・ジャネー(1859~1947)が考えたものです。
「もう○月、最近は時間の経つのが早いな」「若いときより時間の経つのが早いような気がする」そんなふうに感じたら、それは心理的現象のようです。
1日は皆、24時間だし、1年は誰でも1年なのですが、心理的に感じかたは違うようで、年を重ねると時間が短く感じられるようです。
年々時間が経つのが早く感じるジャネーの法則のことを調べてみたいと思います。
【ジャネーの法則】50歳の10年間は5歳の1年間にあたるということ

ジャネーの法則とは、
時間が経つ早さは年齢に比例して加速するというもので、違う言い方では時間を感じる長さは年齢に反比例するというものです。
1歳の時の1年を基準として考えた場合、2歳の時は1年が2倍速く感じられ、3歳の時は1年が3倍速く感じられるというものです。
6歳の子が一年を感じる感覚は人生の六分の一で、60歳の人が一年を感じる感覚は人生の六十分の一ということです。
子供の頃に学校に行って、授業が長く感じられ、学校が終わってからも公園に寄り道をしたり、自宅にカバンを置いてから暗くなるまで遊んだりしました。
一日中フルに動き回っていた記憶があります。 24時間を有意義に過ごしていたような気がします。
1学年がとても長く感じられ、学年が上がるときは担任の先生のことやクラスの友達のことで緊張をしました。
今はというと、自宅にいるときは朝ご飯→昼ご飯が早い、早い・・。
一日があっという間に過ぎ、時間が足りないと感じてしまいます。 物事に対処する能力が年々低下しているようです。
ただ年齢を重ねると短い時間でやらなければいけないことも増えてくるので、時間に追われ、時間が短く感じられるということもあります。
50歳の人の1年の長さは、人生の50分の1 5歳の人1年の長さは、5分の1、50歳の人の10年の長さは5歳の人の1年 5歳の人の1日が50歳の人の10日Wikipedia
毎日の生活の流れが変わったとき

先日遊びに出かけたときですが、初めて行くその場所にウキウキとして、バスに乗ったり歩いたりして楽しみました。
でも日帰りでしたので、夕方前には自宅に戻りました。
いつもの生活とは違い、「こんなこともした、あんなこともした」有意義な一日では時間を長く感じ、それも行きは長く、帰りは早く感じるのです。
車の運転をしてどこかに行く場合、助手席に乗っている人は帰りの道で「もうこんな所!?」と言う場合があります。
帰りは早く感じるのです。 これは新しい体験を行うときは時間が長く感じるというものです。 単調な毎日では時間が経つのが早く感じられます。
一日をどう過ごすかによって、人により違いが出てくるような気がします。
楽しかった時間があっという間に過ぎたと感じるのは、年齢によるものだけではなくて、嫌なことだと早く過ぎないかなと思うのですが、楽しいことには時間の流れに注意が向かないからだということです。
時間が早く感じられる理由にジャネーの法則があるというのは分かりましたが、他にも理由があると思います。
1日が24時間で時間の進み方は一定であります。
時間の進み方に合わせて行動ができなくなってきているのかも知れません。やっていることはいつものこと、慣れてしまっているので、時間の経つのも気にならなくなってしまうのです。
反対に新しい職場や新しいことにチャレンジするなど、経験したことのないことをやっていくときは、時間が長く感じることになります。
子供は毎日が新鮮で新しいことにチャレンジをしていきます。
年齢を重ねていくと、主婦の場合ですと、「ファ~~もうこんな時間・・夕食何にしよう・・1日があっという間!」ということに。
日々の生活に新鮮な出来事が加わっていくと、毎日が充実してくるのではないでしょか。
そうだったんだー。納得ですね!
あくまでもひとつの法則として受け止めてみましょう。経験をするということの積み重ねが増えてきたわけで、経験の上に行動をする毎日ということなのかも知れませんね。
年齢を重ねると、新しい経験が少なくなってくるので、チャレンジ精神を忘れたくないですね。
更に年齢を重ねると

その時間内でどのくらいのことができるかという判断ができなくなってくる人もいるといいます。
今までできていたことだからできると思ってしまうようですが、体力が衰えてくると若いときにその時間でできていたことができなくなるのです。
若い人との時間の感じ方は年齢によって変わってくると思います。
仕事場などでは年齢による時間の感じ方のギャップで上下関係が上手くいかない場合もありますね。
まとめ
時間は若い頃は遅くて、年齢を重ねるにつれ短く早く感じるようになります。
子供の頃は何でも新鮮で、未経験のことの内容は豊富で、時間も長く感じることができます。
子供の集中力がない、落ち着きがないと心配をする親もいると思いますが、たとえば授業中だった場合、子供は大人の何倍も長くて退屈な授業を受けていると感じているのかも知れません。
落ち着きがないから病気かも知れないと思うのではなく、そのようなことも頭に入れておくと、子供の気持ちも理解してあげることができるかも知れませんね。
思い出すと授業中に時計を何度も見たという方もいらっしゃるのでは? 大人になってくると、新しいことにも驚くことが少なくなり、毎日が単調に過ぎていくので早く時間が過ぎるように感じられるのです。
「そうそう」と思う人は多いと思います。 年齢やその人の感覚などで時間の流れの感じ方は違うようです。
小説家永井荷風に魅力を感じて、時々文面が浮かんでくるのです。 永井荷風の作品を読んだときに、今風に解釈すると、いつもとは違う道を歩いたときにワクワクしたということが書かれていて、いつもとは違った道を通ってみるだけでも新しい発見があるのだということに気づかされました。
そしてそのときの時の流れはゆっくりとしたものになると思いました。
当たり前のことのようですが、いつもとは違うことを行ってみると、時間が経つのも、時間の使い方も変わってくるのでしょうね。
一日は24時間だから皆同じ・・・はそうなのですが、人によって感覚は違うということです。
