災害の本を読んで納得したこと、それは大災害で犠牲者は多くが60歳以上ということです。 災害時のテレビのニュースでも高齢者の被害者が多いと感じていました。
高齢化が進む日本では現在65歳以上の人が3割に近づいているので、それは仕方がないことだと認めてしまいたくはないですね。
歴史を振り返ると多くの災害が今までに起きていることは分かりますが、いざというときに乗り越えることができるのか不安です。
高齢化が進んでいるので、高齢者の方を守ることと、地域で助け合うことに真剣に取り組んでいかなければならないのです。
家庭で普段から気をつけていなければならないことはどんなことでしょう。
Contents
高齢者 のための災害の備え。家庭で普段から気をつけておきたいこと
我が家の近所の方々は、高齢者の二人暮らし、一人暮らしの方が多く、大きな台風がきたときなど助け合うことができるのだろうかと不安になります。
東日本大震災のときの年齢別死亡率では60歳以上の死亡率が約65%でした。(平成23年防災白書より) 被災前の60歳以上の人口密度の2倍以上ということです。
60歳以上ということですが、更に年齢が上がるほど犠牲者は増えているのです。 災害の犠牲者は高齢者に集中しています。 また「もっと若くて力があったら、家屋の倒壊で困っていた人を救えたのに」と思った人もたくさんいると聞いたことがありますが、複雑な気持ちになります。
自分の命は自分で守る
大きな災害があったときには当たり前のように消防の人達や自衛隊の人達に助けてもらえると思っていると、大間違いのような気がするのです。
大きな災害では自分たちの所に来てくれるまでは時間がかかったり、来られなかったりするかも知れません。 まずは自分の身は自分で守らなければいけないのです。
近所の人達や地域の人達と助け合うことが必要です。 近所の70代の方は、大きな台風が接近してくる前に自宅の屋根の修繕をしていました。 我が家のバルコニーの屋根を修繕してくれたのも近所の方です。本当に有難いです。
阪神・淡路大震災で人命救助は誰がした?
※自力で脱出・・・34.9%
※家族が救出・・・31.9%
※友人・隣人・・・28.1%
※通行人・・・2.6%
※救助隊・・・1.7%
※その他・・・0.8%
シニアのための防災手帖より。参考・日本火災学会(1996)
被災生活に耐えられる体力と精神力
私が大きな台風がきて停電になったときに感じたことは、いつも恵まれた環境で生活ができているということです。
寒かったら暖房することができて、暑かったらエアコンがある生活が当たり前になっています。 もし、災害が遭って避難生活になったときにどこまで耐えられるか不安になります。
停電になったときにエアコンやストーブが使えなくなり、暑さや寒さに耐えられる体力がないと、高齢になると生死に直結するのではないかと思うのです。
暑さや寒さをしのぐためのコツや服装の準備も必要です。 精神力では普段から地域の人とのコミュニケーションをとって置くことも必要で、深く関わることはなくてもいざというときには、助け合えると良いですね。
地域の付き合いは面倒でも参加をして置くと、防災のときだけでなく、日常生活においても必要なことです。 災害の多くの犠牲者は被災生活中に力尽き命を落としているとのこと。 持病の悪化や過労などによる体調を崩すことが多くなり、災害関連死が増えるそうです。
平成28年熊本地震のとき、
全犠牲者のうち災害直接死の4倍以上の人々が災害関連死に認定されています。避難所で亡くなった人の他、車中泊をしていた人、入院中に被災した人も多く含まれていました。
いざというときに行動ができる足腰を日頃から鍛える
筋肉は年齢と共に衰えていきますが、衰えを防いでいくこともできます。 前にこのような記事を書きました。
無理をしないようにスロートレーニングで体を鍛えていくことが高齢になっても行うことができます。 顔のシミ、たるみなど、老眼、白髪などは老化の進行を止めることは難しくなってきますが、筋肉は高齢になっても鍛えれば増えていきます。
体力をつけることが防災にもつながり、いざというときにも逃げることができますよね。
※スロートレーニング、ウォーキングなどで、体力を保つことができるようにする。
※体幹部を鍛える。スロートレーニングやスクワットを無理をしないように毎日行う。
※タンパク質を摂取して筋力の衰えを防ぐ。最近良く言われていますが、肉を食べることも必要。
大きな災害が起きて被災生活になったときに、強い精神力と体力がないと生き抜く力が無くなってしまうのではないかと思います。 頑張って生活をしている人は素晴らしいです。
自分だったらどこまでできるのか不安になってしまう。 ですからこれを書きながら自分にも言い聞かせているのです。
部屋の中の使わない物は整理整頓、捨ててしまいましょう
普段から整理整頓をして置くことが防災につながります。普段は使わないからと棚の上に乗せたり、タンスの上の奥にしまい込んだ物はもう使わない物ではないのですか?
我が家も少しずつ整理をしていますが、高い位置に物は置かないようにしています。 いざというときに頭に落ちてくるかも知れないので危険です。
※本棚に重たい本を上の方に並べている。
※キッチンでは使ったあとの調理器具が出しっ放しになっている。(土鍋や卓上コンロなど)
※タンスや食器棚に防災の対策をしていない。
※食器棚に使わない食器を積み上げている。
※普段から床などに物を置いている。
※部屋の出入り口に物を置いてある。
※部屋の出入り口に倒れそうな物を置いてある。倒れた場合に出入り口をふさいでしまうかも知れません。
夜中に災害が起こり、停電になると物が散乱していると危険です。 それらの物が障害になるので、日頃から片付けて置きましょう。
避難所生活になったとき、高齢者が必要なものをまとめて置く
高齢者の場合は災害のときに持病の薬も必要になってきます。 あらかじめの準備は必要だと思います。
※健康保険証 ※介護手帳 ※お薬手帳 ※持病の薬 ※老眼鏡 ※補聴器 ※杖(折りたためるもの) ※入れ歯(ケース)
避難生活になると眠ることができなくなる人はいると思います。 避難生活は経験していませんが、もし、そうなったら私は眠ることができなくなると思うのです。
どうしたら良いか考えてみました。 体調不良になってしまったら他の方にも迷惑を掛けてしまうかも知れません。
体調を維持するためにも眠れる工夫をしなければいけませんね。
アイマスク・耳栓・寝袋もあると良いです。
ストレス対策に動く
いざというときに頑張ろうと思っても、多くの人がいる避難所生活ではプライバシーが保てない空間でストレスがたまりそうです。
そんなときでも軽く動いたり、元気でしたら避難所で他の人の手助けになるように動くと、ストレスも少しは解消されるかも知れません。 人のためになるということは、素晴らしいことですからね。
情報が入って来ない
高齢者の一人暮らしの場合や高齢者だけで住んでいる場合など、テレビが見られなくなると情報が閉ざされてしまいます。 孤立してしまう可能性があります。
やはり近所の人達とのコミュニケーションが絶対に必要ではないでしょうか。
近所の集まりなどにも出て来ない人もいますが、できるだけ参加をして近所の人達とは仲良くして置きたいですね。
避難所に行った場合、トイレに行きたくないからと水分を摂ることをしなくなる高齢者の方がいるそうです。 これはエコノミークラス症候群や脳卒中、心筋梗塞を引き起こしたりすることにつながるので、水分は摂るようにしましょう。
災害の場合ではなくても、乗り物に乗るときに高齢者の人はトイレが近くなるからお茶は飲まないと言う人がいるのです。 「トイレがあるところに停まるから水分は摂ってね」と私は言うのですが、一言、言ってあげると安心をするようです。 一言が大事ですね。
偉そうに書いてしまいましたが、大災害はいつ起こってもおかしくないと言いますし、私も避難所生活をするときがくるかも知れません。 そう思うと、防災を考えてみることが必要だと思いました。
私は震度6の経験はしていて、近くの崖が崩れてニュースに出たこともあります。
自分に都合良く物事を考えていきたいですが、「いつか起こるかも知れない」と考えていこうと思いました。
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こんな寝袋を見つけたので載せてみました。
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